子育て

2025.10.14

葉山発のサステナブルブランドから、赤ちゃんの「地力」を育む離乳食食具が登場

神奈川県葉山町を拠点とする合同会社ロガーが展開する竹活用ブランド「BYE-BAM-BOO™」のキッズレーベルより、離乳食を親子で楽しむための食具『NOKO BABY SPOON SET・ノコベイビースプーンセット』が10月10日(金)に発売された。公式オンラインストアをはじめ、Amazonでも順次販売を開始。

40年の保育経験から生まれた、赤ちゃんに寄り添う設計

本商品の最大の特徴は、その開発プロセスにある。製品アドバイザーとして参画したのは、葉山で幼稚園と小学校を営む一般社団法人Telacoya921の理事長・中尾薫氏。40年にわたる保育経験から編み出された、赤ちゃんの「地力」を育む形状が随所に活かされている。

中尾氏が語る「赤ちゃんはいつもイモ虫チャレンジ」という言葉が、この製品のコンセプトを象徴している。赤ちゃんが離乳食を食べることは、大人がイモ虫を口にするのと同じくらい勇気のいること――この視点から、赤ちゃんの挑戦を支える道具づくりが始まった。

成長段階に合わせた3本のスプーンで「できた!」を実感

市場には、赤ちゃんがひとりで持てるなど親にとって便利な離乳食食具が多く存在する。しかし、NOKO BABY SPOON SETは、親子でしっかりと向き合って使うことを大切にしている点が異なる。成長に合わせた3本のスプーンと、取っ手のないカップ、深皿のセットで構成され、それぞれに緻密な設計思想が込められている。

**ファーストスプーン(6ヶ月〜9ヶ月頃)**は、歯のない赤ちゃんでも舌と上あごで食べものをつぶしやすい平らな形状。すくいやすく口に入れやすいつくりで、初めてのひと口をサポートする。

**セカンドスプーン(9ヶ月〜1歳半頃)**では、カーブのついたボウル部分が大きくなり、唇をすぼめてすくう動きを促す設計に。この動きが口まわりの筋肉や感覚の発達を促進する。

**サードスプーン(1歳半〜3歳頃)**は、少し深さのあるボウルで小さな食材もすくいやすく、「自分でできた!」という達成感を得られる設計だ。

興味深いのは、月齢が進むにつれて柄が少し短くなり、ボウル部分が大きくなっていく点。これは子どもが自分で握りやすく、すくいやすくするための工夫で、大人の都合ではなく子どもの手指の発達に寄り添った設計となっている。

取っ手のないカップと深皿で、自然な動きを引き出す

カップは、あえて取っ手をつけない設計が特徴的だ。両手で包むように持つことで、手首や腕の自然な動きを促す。ほどよい重さと広い底面で安定し、節のような返しが手にフィットして持ちやすい形状になっている。

深皿は、ゆるやかな傾斜により食材が集まりやすく、すくいやすい形に。指が入りにくい返しにより衛生的で、ほどよい重さで動きにくいため、赤ちゃんが安心して食事に集中できる環境を提供する。

葉山産の竹を活用したサステナブルな素材

環境への配慮も、このプロダクトの重要な要素だ。地元・葉山産の竹を使用し、竹粉を配合したバイオマスプラスチックを採用。竹が持つ自然の抗菌力により、O-157などのウィルスを約99%抑制し、黄色ブドウ球菌の減少効果も確認されている。BPA・BPSフリーの安全素材で、赤ちゃんにも環境にも優しい。

本製品に使用している竹は、葉山で長く愛されている竹でできた海の家「Blue Moon」の竹林から調達。「Blue Moon」は”自然との共生”をテーマに、長年にわたり葉山の海辺文化を象徴してきた存在だ。その理念に共感し、地域の循環資源として竹を再活用することで、環境負荷を抑えながら新たな価値を生み出す取り組みにつながっている。

さらに、パッケージに使われるダンボールは国産竹100%で作られており、中芯まで竹紙でできた放置竹林の活用から生まれた素材を使用している。

開発者たちの想い

製品アドバイザーの中尾薫氏は、「40年以上、子どもたちと関わってきました。一貫して大切にしてきたのは”子どもが自分で遊び、学び、判断できる環境をつくること”です」と語る。「大人の都合や効率ではなく、子どもの手指の発達をまずはよく知り、そこに寄り添い、さらに子どもの”やってみたい”という気持ちに寄り添い、その挑戦を大人がそっと支える――そんなまなざしを軸にしています」。

一方、BYE-BAM-BOO™オーナーの寺島直希氏は、自身の育児経験から本商品の企画に至った経緯を明かす。「私自身、3人の子どもを育てる中で、離乳食には本当に苦戦しました。せっせと作った離乳食をぽいっとされたり、頑なに食べなかったり——そんな日々が続きました」。中尾氏との出会いにより子どもとの向き合い方が大きく変わった経験から、「この考えと手法を多くの親御さんにも届けたい」という思いで製品化を決意したという。

「赤ちゃんっぽいデザインではないので、離乳食の食具としての役目を終えたあとでも、長く使っていただけることも魅力のひとつです」と寺島氏。経験豊富な保育のプロの向き合い方やスプーンの持ち方がホームページなどで確認できるため、自分なりのやり方が上手く行っていないという親御さんにもぜひ使ってほしいと話している。

商品情報

商品名: NOKO BABY SPOON SET(ノコベイビースプーンセット)
内容: スプーン3本、カップ、深皿
価格: 8,800円(税込)
主要な素材: 竹粉配合バイオマスプラスチック
販売方法: 公式オンラインストア
www.bye-bam-boo.com
発売日: 2025年10月10日(金)

合同会社ロガーは、デザインとプログラミングを使ったクリエイティブデザインチームとして、プロジェクトの企画段階からブランディング、サイン計画、UX、WEB、プロダクト開発まで幅広いアウトプットを行っている。今回の製品は、地域資源の循環と子どもの成長支援を両立させた、同社の理念を体現するプロダクトといえるだろう。

問い合わせ先:
合同会社ロガー 担当:寺島碧
メール:info@bye-bam-boo.com
HP:www.bye-bam-boo.com

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